山の歩き方講習会 2019年6月29日 にご参加

<M・Mさん(女性)>

本当に参加して良かった!の一言です。ありがとうございました。

今回たまたま一緒に参加することが出来たKさんとは、何度も以前に参加してた女性ガイドさんのツアーでご一緒していたのですが、とにかく二人の共通点は「高所恐怖症」であること、「下りが苦手」であり、毎回その恐怖との戦いで登山を続けてました。

今でも時々二人の共通認識で話題にしてしまう位なのですが、以前一緒に参加した雪山の「硫黄岳」では、私はその時不注意でゴーグルを曇らせてしまい、それがそのまま凍結してしまって、半分以上視界が利かなくなってしまった事がありました。
登りの途中で起きた事なので、その時点で恐怖となって引き返したかったですけど、一人で下山する訳にもいかず、そのまま強行。
何とか登頂して、そして今度は下山の恐怖との戦い。
ガイド+3人でアンザイレンで繋がれていましたが、そうなると歩調を合わせないといけないし、とにかく私もKさんもその時の下山は今でも「恐怖だった」と声を合わせてしまいます。
無事に下山は出来ましたが、もう二度と雪山はやらない、と思った位でした。

前置き長くなってしまいましたけど、下山はそれ位、毎回「苦手」というより「恐怖」に近かったものを感じていて、この下りの恐怖さえなければ、もっと登山が楽しいものになるのにな、と思ってました。
膝の故障に見舞われたのも、こちらのHPに辿り着いて講習会に参加出来たのも、本当に導かれてきたかの様でした!

まず、本当にここまで人間工学的な視点から根拠と共に歩き方を教えて頂いたのは初めてでした。
そしてなにより一番嬉しかったのは、初めて下山が怖くない、と思えた事でした!(これはKさんも同じく言っていた事でした)

前にもお伝えしましたが、前出の女性ガイドさんから「前屈み姿勢で下山しなさい」とずっと教えられていたので、ずっとそれを守ってずっと恐怖と戦って下山してました。
何の事はない。
トレランの方の姿勢に前屈み姿勢の人はいない、って言葉が一番しっくりと来ました。

ストックの持ち方を変えただけで、全く恐怖がなく、また安定した姿勢で歩けている事が実感できました。
野中さんに「ピッケルと同じ使い方」と言われましたが、ピッケルも正しい使い方を初めて知ることが出来ましたし、正しく使えてたら硫黄岳の下山であんなに怖い思いをする事がなかったのだと、理解する事が出来ました。

まだまだ課題も沢山ありますが、日常に戻って、ちょっと意識しながら階段の昇降やフラット歩行をしてみています。
ただ、意識しないと出来ないのは事実なので、これが無意識でも出来るようにな歩き方にできたらいいなと思ってます。
そうすれば、今まで以上に登山が好きになって、長く続けられると思いますので。

そして、野中さんの「高山病」に関して探求されている様子も、大変感銘を受けました。
自分も症状に苦しめられる事は、好きで山に行ってるのだから自己責任だし、自衛するしかないと思ってましたけど、ここまで一緒に真剣に考えて下さったガイドさんとは初めて出会いました。

頭痛の原因も「いつもの事だし」と、そこまで考えてなかったです。
脱水にはこれまでも気を付けていましたが(ガイドさんに「持参の水多過ぎ」と言われても、絶対に捨てる事はしないで飲んでました)、こちらも更に意識して
おきたいと思いました。

ちょっとお礼の感想を送るつもりが、何だかものすごく長くなってしまってすいません。
大好きな登山、止めずにこれからも長く続けられそうです。
登山が大好き過ぎて、熱くなってしまいました。

また山の歩き方講習会は秋にも参加したいですし、雪山にも参加したいと思ってます。