ここでは山の歩き方講習会に参加された方から、講習会中や講習会参加後に頂いたご質問への野中の回答を掲載しています。
質問とその回答が他の方にも役立つ可能性があると考えて掲載しますが、講習会に参加していない方には分かりにくい内容も含まれていますのでご了承ください。

【参加者のご質問】今までにない箇所で筋肉に負担を感じ、筋肉痛になりました

早速実践すべく山に行って来ました。
お陰様で心配していた膝の痛みは全く出ませんでしたが、ただ、気になる点がひとつ出て来ました。
今まで疲労感を感じた事のない箇所で疲労を感じ、若干ながら筋肉痛になりました。

筋肉痛になっている箇所は、脛の正面で骨の中央より外側に面した筋肉で、真横や裏側のふくらはぎは問題ありません。
痛み方は、あまり使った事のない筋肉を使った時のような感じです。

登山で注意したのは、登り下り共に、今までよりも足首を大きく曲げて歩くことで、膝を前に出して体重を乗せて踏ん張りをかけている時に脛の筋肉を使っている感覚がありました。
この部位の疲労感はどうとらえればよいでしょうか?
「足首がフラつく」とご指摘も受けましたので、その影響も考えられるでしょうか?
これは、正しい歩き方になった為なのか、間違った歩き方をしてしまっている為なのかお教え願いますでしょうか?

【野中の回答】今まであまり使っていなかった『前頸骨筋』を積極的に使うことになり筋肉痛になったのでしょう

脛の正面の骨(頸骨)の外側に沿って縦に走っているのが、【前頸骨筋(ぜんけいこつきん)】です。
先日の講習会で、右膝のお皿の外側下部が痛むことがあったとお伺いしたと思います。
この時、より詳しくお話出来ませんでしたが、痛みが出た部分は、この【前頸骨筋】の筋肉の上部末端の起始点(骨膜との結合部分)だったのではないかと思います。
おそらく、下山時に着地の強い負荷が続いたことから痛みが出たのだと推測しますが、この前頸骨筋があまり上手に使えておらず、鍛えれていなかったことも痛みに繋がっていたと考えられます。

講習会後の登山で、いつもよりも足首を大きく曲げて、膝を出して歩いたことで、今まであまり使っていなかった【前頸骨筋】を積極的に使うことになり、筋肉痛になったのでしょう。
意識的に歩き方を修正して歩こうとすると、今まであまり使っていなかった筋肉を急に使い始めることになります。
そのことで、しばらくは筋肉痛になりやすいと考えてください。
登山中に痛みが出始めて、歩きにくくなるほどであれば、無理に歩き方を修正しない方がいいですが、登山後に疲労感が出る程度であれば問題ありません。

あとは、今まで以上に足首を使っていますので、筋肉疲労が早く抜けるように下山後に 足首を中心にストレッチをするといいでしょう。
【前頸骨筋】の筋力が上がることで、動画に写っていた足首の不安定性も改善されていくと思います。
足首を動かす際に、爪先の向きと膝の向きがズレないようにだけは気を付けて頂き、今後も歩き続けてみて頂ければと思います。
また気になることがあれば、ご連絡頂ければと思います。

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