登山用品について

登山装備は高いお買い物になるので、失敗なく富士登山に適した物を購入する上でも、早めに購入することと、分からないことがあればお店の方に相談しましょう。

持ち物のパッキング(荷物の収納)について

荷物の中で雨に濡れてはこまるものは、事前にビニール袋などに入れておくと、突然の雨でも大丈夫です。
着替えやヘッドランプ、防寒着など夜間に使用するものは奥(下)に、登山中にも取り出す可能性が高い行動食や飲み物、タオル、雨具などは手前(上)に入れると便利です。

防寒対策の目安

体感気温は風速1mにつき1度下がりますので、気温5℃・風速10mですと、体感はマイナス5℃となります。
頂上でご来光を見る場合は、十分な防寒装備をご用意下さい。
また、歩行中に汗をかいていると、体が急激に冷やされる(汗冷え)ため、大きく体力を消耗し、高山病のリスクが高まります。
防寒や雨対策のための装備は忘れずにご用意ください。

服装

レイン
ウェア

必ず上下セパレートのレインウェア
蒸れにくく、裾やフードの微調整ができ、雨風をきちんと防げくことが出来る登山用のレインウェアがオススメです。
特に、ジャケットは中間着、防寒着を着た上から、着れるゆとりのあるサイズが必要です。

アンダー
ウェアと
中間着
7.8月でも富士山頂は雪が降ることがあります。
汗で衣服が濡れたままの状態は体温の低下を招き、危険です。
特に直接肌に触れるアンダーウェア(下着)と、インナーウェア(長袖シャツ・タイツ)は化学繊維やウール素材のものを必ずご用意下さい。
上に重ね着するシャツやジャケットもジャージやフリースなどの綿素材以外のものをご用意ください。
防寒用
ウェア
早朝の山頂の平均気温は5℃前後、風が吹くと体感気温は氷点下になります。
頂上でご来光を見る場合は、厚手のフリースや薄手のダウンジャケットなどのしっかりとした防寒ウェアがないと寒さに耐えられません。
山小屋でご来光を見る場合、薄手のフリースなどの中間着に加え、セーターや厚手の下着など重ね着できる上着をもう一枚ご用意ください。
休憩時や夜間、早朝のみ着用しますので、防寒ウェアは圧縮袋などに入れてコンパクトになっていると、携行しやすく便利です。
ズボン ジーンズなど綿の素材のズボンは伸縮性が悪く動きにくく、濡れると乾かずに体温の低下を招くので不適です。
ジャージや登山用ズボンなど化学繊維素材のものをご用意下さい。伸縮性があるものだと、足が動かしやすくて良いでしょう。
なお、山スカートやハーフパンツとタイツの組み合わせは標高の低い場所では構いませんが3,000m越える場所では体を冷やす原因になります。必ずロングパンツも忘れずにご持参下さい。
手袋 休憩時に冷えないためにも、保温性のある手袋をお持ち下さい。(軍手は不可)
トレッキングポール(杖)を利用される方は、掌に滑り止めのついた手袋をご用意ください。
靴下 靴擦れ防止のため、厚手の登山用のソックスがいいでしょう。予備を一足忘れずに。
帽子 保温用の耳が覆える帽子は必須です。
日中は日除けのため、つばの広い帽子もあると良いでしょう。日除け用としてはタオルやバンダナでも代用可能です。
帽子が飛ばされないように、あご紐やクリップなど帽子用の止め具もあると便利です。

登山装備

トレッキング
シューズ
足首を覆うハイカットのシューズを必ずご用意ください。
さらにGore-texなどの防水性があるものがBESTです。
足を入れて指を軽く動かせる余裕のあるサイズの物で、良く履き慣らしておくことをオススメします。
フットスパッツ 登山用のレッグカバーです。靴の履き口から砂や砂利の進入を防ぎます。
ザック 宿泊装備を背負う場合は、荷物が重たくなりますのでウエストベルトでしっかり荷重を支えることが出来るバックパックをご用意ください。
持参する装備の量によって必要な容量が変わりますが30L以下の容量が理想的です。
ザックカバー ザックを雨の濡れから守るカバーです。
ヘッドランプ
夜間登山の照明として使うだけでなく、山小屋の消灯後など夜間の手元、足元を照らすのに必要です。
必ず頭に装着できるライトで、1人一つご用意ください。
水筒 行動中の飲み物を入れるもの。ペットボトルでも構いません。
頂上ご来光の場合では暖かい飲み物を入れられる保温水筒があると便利です。
昼食・行動食
(おやつ)
パン、ナッツ、チョコレート、ゼリー飲料、飴など、適量を持参しましょう。
好きなもの、火を使わずに手早く食べられるもの。
少しでも荷物を軽くしたい方は、飲み物と食料を最低限だけ持参し、足りない分は山小屋で購入する(街より値段は高いです)ことで、荷物を軽くすることが出来ます。
携帯電話 携帯電話が通じる場合がありますので、緊急時に役立ちます。
日焼け止め
クリーム
富士山は日差しを遮るものがなく、高所のため紫外線がとても強いです。
無防備で登山すると「日焼け」ではなくヤケド状態になりますので男性の方も日焼け対策を忘れないようにしましょう。

あると便利!な物

ネックウォーマー 首は皮下脂肪が少なく、体の中で熱が奪われやすい部分です。
ネックウォーマーがかさ張らずコンパクトなので、防寒に役立ちます。
トレッキングポール 現地で販売されている金剛杖は重くて持ちにくいため、脚力に不安がある方、膝・腰が弱い方は、両手に持つタイプのトレッキングポールの使用をおススメします。
サングラス 高所で紫外線が強いため、特に下山後に車を運転される方は目を紫外線から保護しましょう。コンタクトレンズの方は強風時に目に砂埃が入ることを防ぐことが出来ます。また、日焼け対策にもなります。
耳栓or
携帯ミュージックプレイヤー
耳栓でもいいですし、リラックスできる音楽があると就寝時に役立ちます。周囲への音漏れに注意して使用しましょう。
富士山は落石の危険性があり、ミュージックプレイヤーは登山時には使用禁止です。
防水
スタッフ
バック
荷物を小分けする防水袋が登山用品店で販売されています。
ビニール袋は使用時に破ける可能性があり、また消灯後の山小屋ではビニールのカサカサ音が周囲の迷惑になります。
特にデジタルカメラや携帯電話などは、気密性が高くクッション素材が内蔵されたタイプが防水・耐衝撃性があって良いでしょう。
使い捨てカイロ 夜間や早朝ご来光を待つ間にあると役立ちます。
カメラ 雨に濡れないように袋やケースなどをお忘れなく。
※備考

その他、ティッシュ、タオル、常備薬、ビニール袋、洗面具(歯ブラシ・ウェットティッシュ)、登山地図など、必要に応じて持参して下さい。
帰路、温泉で入浴を希望される方は、着替えやタオルなどの入浴セットの用意して、登山口や駅のロッカーに預けておきましょう。

浅間神社奥宮にてご朱印を希望される方はご朱印帳の持参をおすすめします。