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「雪山へ登るならピッケルや雪山用登山靴が必要なんですよね?」
先日お客様から頂いた質問です。
それに対する私の回答は「いいえ」です。
雪山と一口に言っても、色々なスタイルがあります。
それらの道具が必要な場合もあれば、必要ではない場合もあります。


しかし、登山はしていても、雪山に行ったことがない方には「未知」の部分が多くて、分かりにくいですよね。
ピッケルやアイゼン、雪山用登山靴、ハーネス、ヘルメットなどなど・・・
特殊な道具がたくさん必要で、「雪山=難しい登山」というイメージが強いかもしれません。
ということで、今回は雪山に興味がある方向けに、雪山と必要な装備について分かりやすく解説します!
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| 雪山ジャンル | 必要な装備 | 危険度 | 内容 |
| (1) スノーシュー | スノーシュー 防寒靴 | ★ | 登山初心者や登山経験が全くない方でも、すぐに楽しむことが出来ます。 初心者・初級者の方が歩きやすいのはスキー場周辺のフィールド。平たんな場所を散策するだけなので、危険度は少ないです。防寒靴は登山用ではなくても、防寒性があって脱げなければOKです。 |
| (2) スノーハイキング スノートレッキング | 6本爪アイゼン 登山靴か スノトレ靴 | ★★ | 森林限界を超えない低山エリアや、高原などの傾斜が少ない場所で楽しむ雪山歩き。 降りたての雪であれば、アイゼンが無くても歩くことが出来ます。 しかし、登山者が多く踏みつけた箇所や、雪がいったん融けて再凍結すると、滑りやすいため6本爪の軽アイゼンなどを使用します。寒さが少ないところなら、夏用の登山靴でもOK。 寒いところなら、スノートレッキング用の靴がオススメです。 |
| (3) 中級山岳 (標高2000m程度まで) の雪山登山 | 10本爪アイゼン ピッケル 登山靴か 雪山用登山靴 ピッケル | ★★★ | 森林限界を超えない中級山岳エリアでの雪山登山です。 滑落の危険個所は少ないですが、沢沿いやガレ場などの危険個所通過時に、ピッケルがあった方が安心です。 風の影響が少ない分、場合によっては残雪期用の保温材の入っていない重登山靴など、雪山専用登山靴でなくても登山が可能です。また3シーズン用でも靴底が硬く革製の登山靴であれば登山が可能な場合がありますが、10本爪アイゼンの装着に耐えられる靴であるか、しっかり確認しましょう。 |
| (4) 3000m級の 雪山登山 | 12本爪アイゼン ピッケル 雪山用登山靴 ヘルメット | ★★★★ | 森林限界を超えるため、滑落に備えしっかりヘルメットを装着しましょう。 また、滑落停止の訓練を経験しないことにはピッケルを持っていても、役に立ちません。 風の影響が強い分、靴だけでなく、着用するウェアや手袋などの防寒性がとても重要です。 ワンタッチアイゼンを着用することで装着時に靴を締め付けないため、足の血流を妨げられず安心です。グループで登る場合は安全装備としてザイルやハーネスを使用します。 |
| (5) 雪山バリエーション | 12本爪アイゼン 専用アックス 雪山専用登山靴 ザイル ハーネス ヘルメット | ★★★★★ | アイスクライミング、アルパインクライミングなど、一般登山道とは違う場所を登るとても難易度の高い登山になります。 アイゼンやピッケルは登攀用のものを使います。 |
〇この表を読むにあたっての注意事項
山の標高は東北以北の山などは2000m以下でも森林限界を超える場合がありますのでご注意ください。
また、季節によっても状況は変わります。
あくまでも一番寒さの厳しい期間(厳冬期:12-2月頃)を目安に作成しています。
例えば残雪期(5-6月)になれば3000m級の山へ保温材のない靴で登ることはまったく問題ありません。
(もちろん10本爪以上のアイゼンが装着できないと駄目です)
〇LISの講習会やツアー
LISでは年間通して初心者の方向けの企画を中心にご用意しています。
雪山ツアーや講習会についても同じです。
上の表の(1)~(4)に該当する講習会、ツアーを実施しています。
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| 雪山ジャンル | 今冬開催日程 |
| (1) スノーシュー | 2-3月に開催予定 |
| (2) スノーハイキング スノートレッキング | 2013年12月28-29日 |
| (3) 中級山岳 (標高2000m程度まで) の雪山登山 | 2014年1月25-26日 |
| (4) 3000m級の 雪山登山 | 2014年1月3-4日(硫黄岳) 2014年1月11-13日、2月9-11日(天狗岳) |
このように、雪山と言っても段階ごとに、必要な装備や、必要となってくる知識・技術が異なります。
少しずつ、装備を揃え、知識・技術を学びながらステップアップしていくことで、安全に雪山を楽しむことが出来ます。
是非、興味を持った方は、ご自身のレベルに合わせて、LISの講習会・ツアーにご参加頂ければと思います!
